【ほぼ全文】祝祭感あふれる新たなエンターテインメント!Snow Man 岩本照・深澤辰哉・宮舘涼太『祭 GALA』公開ゲネプロレポート

2024年4月1日(月)に東京・新橋演舞場でSnow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が主演を務める舞台『祭 GALA(ガラ)』が初日を迎える。前日に公開ゲネプロと会見が行われ、岩本、深澤、宮舘が登壇した。

本作は、これまで『滝沢歌舞伎』シリーズをはじめとした公演で幾度も新橋演舞場の舞台に立ってきた岩本、深澤、宮舘が、主演に加えて演出も務める新作舞台。“GALA”はフランス語で祭りを意味し、和と洋の要素を盛り込んだステージが展開する。ロゴには、彼らの名前である岩本照の「ヒ」、深澤辰哉の「タ」、宮舘涼太の「リ」が、メンバーカラーとともにデザインされている。振付を岩本、衣裳を宮舘が務め、オープニングの衣裳はコシノジュンコがデザインを担う。

共演には、アクロバットとダンスの確かなパフォーマンス力を武器にするSpeciaLの林蓮音、和田優希、中村浩大。舞台での実力を着実に伸ばしているGo!Go!Kidsからは寺澤小十侑、松浦銀志、羽村仁成、そしてフレッシュながら既に頼もしさの光る阿達慶、竹村実悟、渡邉心、堀口由翔が出演する。

祝祭感溢れるオープニングから始まり、般若の面や扇など和の要素を盛り込んだパフォーマンスが次々に繰り広げられる。主演の3人それぞれのカラーに合わせたソロ曲や見せ場が用意されており、台詞はほとんど無い中、惜しみなく歌やダンス、アクロバット、殺陣などが詰め込まれている。

花道はもちろん、ジュニアと共に客席から登場したり舞台から客席に降りたりと、新橋演舞場という空間をふんだんに使いながら“祭”らしく客席を巻き込んでいく。フライングや変面、桶を使った立ち回りなど、Snow Manが培ってきた身体能力や舞台での経験値を活かしたパフォーマンスが随所に散りばめられており、特終盤で披露されるハンモックフライングは圧巻。これまで受け継いできた伝統の華やかさと繊細な技術力はそのままに、新たなエンターテインメントの自信を示したステージだった。

ゲネプロ後の会見には、岩本、深澤、宮舘が登壇。舞台を降りても健在のチームワークで、会場を笑わせながら初日に向けての意気込みと稽古場での様子などを語った。

岩本 岩本照です。皆さまお時間作ってお越しいただき本当にありがとうございます。短い時間だとは思いますが、よろしくお願いします。

深澤 深澤辰哉です。幕が上がったらたくさんの人が居て、ほんとにびっくりしました。 皆さん一緒に盛り上がっていただいてありがとうございます。短い時間ですが、今日はよろしくお願いいたします。

宮舘 宮舘涼太です。短い間ですが、よろしくお願いします。

――初日を迎える今の気持ちを教えてください。

岩本 キャストの皆さんと、教えてくださる各先生たち、スタッフさんたちに支えてもらって、本当にようやく初日を迎えられそうだなっていう思いがいっぱいです。新しいことに挑戦するって、ワクワクする気持ちとともに、迷走するのが新しいことに挑んでるってこういうことなんだよなっていうのを感じながら、稽古期間過ごさせてもらっていたので。本当に誰一人欠けてはならないチームワークで、1ヶ月乗り切る、っていう感じが明日から始まるんだなっていう風に思って、すごく楽しみです。

――演出は難しかったですか?

岩本 僕はいつも振り付けを考えたりとかも経験はしてきましたし、色んな視点から物事を考えさせてもらうっていう部分では、面白さと難しさ、 両方バランスを感じながらここまでやってきたなっていう風に思います。

深澤 本当にいつもライブや舞台の初日とかは、大体緊張するんですよ。 でも今回は、プレッシャーとか緊張よりも、楽しみだなとか、わくわくするなっていう気持ちの方が強くて。やっぱり僕たちだけじゃ舞台っていうのが成立しなくて、観てくださる皆さんが居てようやく完成なんだなと思うと、本当に早く明日になってたくさんの人達に観てもらいたいなっていう気持ちでいっぱいでございます。

――ゲネプロを終えて自信満々という感じですね?

深澤 そりゃあもう! 今こうやってちょっと強気な発言してますけど(笑)。でも本当に楽しみな気持ちで今いっぱいです。

宮舘 本当に楽しみな気持ちでいっぱい、と同時に、私事ですが31歳になってから初めてのステージの上での皆さんに向けてのパフォーマンスということで。新たな宮舘を見せていけたらなと思いますし、演舞場のスタッフの皆さんが「おかえり」と言ってくださったので、「ただいま」と挨拶させていただきました。一致団結して、楽しんでもらえるエンターテインメントを届けられる喜びを感じながら、明日から挑みたいと思います。

――新橋演舞場に対する思いを教えてください。

深澤 思いはやっぱりたくさんありますね。色々自分たちも学ばせていただいた場所で、ここに来てスタッフさんの顔を見ると落ち着くというか、安心感がすごくある場所だなっていう風に思っているので。僕が仲が良いスタッフさんとかがいるんですよ、誕生日プレゼント交換するぐらいに仲の良いおっちゃんが。また会えたねっていう話をしたりとか、色んな思い出が集まったこのステージにまた立てるっていうのはやっぱり嬉しいですね。

岩本 毎年4月に公演をさせてもらえるっていうのは本当にありがたいって思いますし、今年はタイミング的にも桜の開花と同じくらいになれたので、そこも自分としては春が来るなって感じてます。

――ジュニアのメンバーも含めて、このカンパニーのチームワークはいかがですか?

宮舘 素晴らしいものを築き上げてると思いますよ。私事で申し訳ないんですけど、誕生日に稽古場でお祝いをしてくださって、飾り付けもすごく華やかに皆さんしてくださったので。この二人がたぶん指揮をとって、たぶんというか絶対なんですけど(笑)。風船の数がすごくて。

深澤 すごかったなぁ。どれぐらいやったのか分かんない。舘さんの入り時間よりも早く入って、スタッフさんも皆さん一緒に手伝ってくれて、稽古場を風船でハッピーバースデーみたいな飾り付けをしたんだけど・・・ちょっと時間を間違えちゃって。

宮舘 時間を、間違う・・・?

深澤 舘さんの入りをちょっと俺が勘違いしてて、注文したのが1時間前で、ギリギリで作って。でもかなりクオリティーの良いものは作れたなって。

宮舘 そこから何がすごいかと言いますと、その飾り付け、僕が稽古場に入ってから、誰も触れないんですよ。

(記者ざわつく)

あれ?ここ部屋間違えたかな?くらいの空気感で。そこらへんの一致団結感は、座長のお二人でみんなに向けてやってくれたんじゃないかな、と思うチームワークの良さでした。そこに僕は感動しましたね。

深澤 はい、岩本さんが率先してやってました。

宮舘 絶対そうだと思いました!(笑)

岩本 僕はまず、時間が短いというところで、ここ(深澤と岩本)で揉めました。

(一同笑い)

深澤 勘違いしてたとこもあるから(笑)。

岩本 2時間は必要だ、っていうので。

深澤 (岩本は)振り付けの位置とかも決めてるんで、風船の位置が良くなかったかなっていう。

岩本 ちょっとずれてない?とかが、気になっちゃうタイプなんで。

宮舘 そういうところからコミュニケーション取りながら、一致団結してチームワークが良いと思います。

――それぞれ好きな場面はありますか? 自分以外の方の場面でも。

深澤 舘様が皆さんに向かって振り付けを教えてみんなで踊るところが、今まであまり無かったなぁというので結構好きです。

宮舘 初めてですよね。

深澤 明日から来てくださる皆さんが一緒に一体感を作れるなっていうのが、すごく僕は好きなシーンです。

――岩本さんは好きな場面は?

深澤 えぇ〜〜?(俺の場面?)

宮舘 俺か。俺だろ。

岩本 う〜んまぁ・・・そうですね・・・・・・糸原さんの太鼓。

深澤 糸原さんっ! でも(深澤メインの場面)!

岩本 でもそのシーンは本当にふっかの後輩想いのところも出てるし、ふっかのおしゃべりの面白さも伝わってるし。本番始まって、お客さんの反応が良ければ良いだけ間延びするんだろうな、って僕は感じてます。

(一同笑い)

深澤 確かに(笑)。

岩本 でもすごい輝いてるシーンだと思うんで。

深澤 ありがとうございます。

――宮舘さんは好きな場面は?

宮舘 僕は立ち回りです。岩本先生のこれ(右腕を抜いて脱ぐ仕草)。

深澤 あらっ、脱ぐやつね。あれは岩本さんだから内容が成立してますよね。舘さんも筋肉があるから、サマになるんだけど。

宮舘 僕だってできますけど!

(一同笑い)

深澤 俺脱いだら弱いでしょ?

岩本 そんなことないんじゃない?

深澤 あっうそ?じゃあ客席次出てくる時脱いで出て来ちゃおうかな!

宮舘 やめてください?

岩本 好きにしてください。

深澤 ありがとうございます。

――宮舘さんも一番汗をかいて、身体を活かす見どころがたくさんありますよね。

深澤 演舞場がサウナみたいなね。

宮舘 舘汁が出てましたね。舘は漢字で、汁も漢字でお願いします。

(一同笑い)

深澤 確かに、(その場面の)フライングも今までに無いジャンルの。

宮舘 今日はちょっと登る最中に声を上げてしまったんですけど。うあっ!うあっ!っていう。

――どれくらいの期間稽古されたんですか?

宮舘 5回ぐらい。

(記者騒然)

深澤 稽古は観る機会がなくて、リハーサルで客席から観てたんですけど、俺絶対やりたくないって思いました。舘様だからできるフライングの技であって、すごく綺麗な、上品なフライングかなっていう風に感じました。観てる分にはすごく美しいなって思うんですけど、やってる側からするとパワーを使うと思うので大変なんだろうなっていう。良かったぁ俺じゃなくて。

岩本 前腕鍛えられそうでいいなぁ。

深澤 すげえ〜。やりたい奴居た〜!

――岩本さんもすごく肉体を使うパフォーマンスをされていますよね?

岩本 いや、全然大丈夫です。足りないなぁって。

――ほかのキャストの皆さんの動き具合はどうですか?

岩本 皆さんはすごいですよ、本当に。大変なんだろうなって思っています。やっぱりそれぞれが担う場所で、プレッシャーや緊張感もある中でやっているので。僕は、全然ノーダメージで余裕です。腕も何も効いてないんで、 何回でもかかってこいって感じです(笑)。

――衣装はコシノジュンコ先生にデザインしていただいたということですが、いかがですか

宮舘 背中の文字のデザインを直筆で書いてくださって。

深澤 そんな経験できないですからね。何回も打ち合わせさせていただいて。

宮舘 本当に一人ひとりの形から作っていただいたので。登場の袴や掛けも一つひとつ作ってくださったので、とても感謝しております。

――この作品を通して、お客様にどのようなことを伝えたいか教えてください。

岩本 とにかく楽しんで、笑顔になっていただくっていうのがテーマにある作品になっているので、手拍子なんかも周りの人たちを気にせずにお客さんに楽しんでいただいて、いずれ国内外問わずに、来てくださる方を全員楽しませられるエンターテインメントとして育てていきたいなという風に僕は思っています。

深澤 全て出た、全て(笑)。でも本当に、やっぱり笑顔や楽しい空間っていうのを皆さんと共有したいなっていう風に思っていますし、僕たちはエンターテインメントを届ける上で、やっぱりまず自分たちが楽しくて、っていうのがモットーにあるというか。それを皆さんに見てもらって、一緒に楽しんでもらえたらいいなっていう風に思うので、いずれは日本ももちろんですけど、海外も行けたらいいなっていう風には思っています。

宮舘 明日からスタートしますけれども、一歩踏み出すということはとてもやはり大変なことでありまして、数多くのスタッフの方と、そして観に来られるお客さんとともに、一緒に心踊る作品を作っていけたらなと思います。よろしくお願いいたします。

――Snow Manの他のメンバーの皆さんは観に来てくれそうですか?

深澤 あっ、来るって言ってました!(向井)康二は3回くらい来るって。

宮舘 「俺めっちゃ観に行くで!」って。

深澤 でも本当に、メンバーにも観てほしいなっていう風に思います。

舞台『祭 GALA』は4月29日(月・祝)まで東京・新橋演舞場で上演。上演時間は約100分(休憩なし)を予定している。

(取材・文・撮影/Encore!編集部)


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公演情報

演出:岩本照 深澤辰哉 宮舘涼太

出演:岩本照 深澤辰哉 宮舘涼太
林蓮音 和田優希 中村浩大 寺澤小十侑 松浦銀志 羽村仁成 阿達慶 竹村実悟 渡邉心 堀口由翔

【東京公演】
日程:2024年4月1日(月)~29日(月・祝)
会場:新橋演舞場

公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202404_enbujo/

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